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SDGs探究AWARDS2023

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受賞作品

審査員特別賞
(保本)

糸状藻類アオミドロのバイオ燃料としての可能性を探る!

「糸状藻類アオミドロのバイオ燃料としての可能性を探る!」西田優美奈 横浜市立南高等学校

  • SDGs Goal. 7エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • SDGs Goal. 13気候変動に具体的な対策を
  • SDGs Goal. 14海の豊かさを守ろう

PDFファイルダウンロード 糸状藻類アオミドロのバイオ燃料としての可能性を探る!.pdf

受賞者からのコメント

この度は審査員特別賞という素晴らしい賞をいただいたことを大変嬉しく思います。ありがとうございました。

日本では、バイオマス燃料としての研究がほとんど行われていないアオミドロという藻類を使うことで、効率的に大量培養を行い、CO2を吸収しオイル抽出を行うことでカーボンニュートラルが実現できないか?と自分なりにコツコツと研究してきました。

培養に有効な栄養素、環境条件の調査や、オイル含有量の計測、冬季における培養状況など調査を行い、実験開始から2年以上が経過しました。色々なデータが集まってきたことで、大量培養に向けた基礎研究としてまとまってきたと思います。また、現在のデータを元に算出した結果、日本の石油輸入量の7%ほどを賄えるのではないかと考えています。

今後は休耕田において、誰でも挑戦できるような大量培養の方法を検討していきたいです。

一人一人が持続可能な社会の実現に向けて、出来ることから始めるきっかけになれたらと思います。

最後に、テレビ会議システムを使用した指導を行って頂いた佐賀大学・出村幹英特任准教授、様々なアドバイスを行ってくださった先生方に感謝申し上げます。

西田優美奈横浜市立南高等学校

審査員からのコメント

近年、藻類を原料とした生産されたバイオ燃料は、食糧由来(トウモロコシやサトウキビなど)のものに比べてオイル生産量が高く、エネルギー問題に対する効果的な解決策として注目されている。オイルを含んだ藻類として、ボトリオコッカスやイカダモ、ミドリムシが有名だが、日本ではまだ取り組みが少ない「アオミドロ」に着目した研究は新たな可能性が広がるものである。

実用化に向けた研究は、今後のカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けた取り組みとして非常に重要である。受賞者の更なる研究活動を期待している。