SDGs探究AWARDS2023
受賞作品

この度は優秀賞という光栄な賞をいただき、大変嬉しく思います。ありがとうございます。昨年糸状藻類を用いて大量培養の基礎研究やバイオ燃料の抽出実験等を行い、審査員特別賞をいただいたことが研究の励みになりました。

糸状藻類のバイオ燃料だけでは利益が小さいため今年はバイオ燃料の抽出後大量発生する残渣を活用出来ないか検証を行い、農業には必須の窒素肥料の代替となる土壌改良材に辿り着きました。現在使われている肥料は河川への硝酸溶脱を発生させたり、富栄養化を引き起こし生物多様性を損なったりと環境に悪影響を及ぼします。一方、糸状藻類の土壌改良材は保水力や強力な成長促進効果が長期間続く上に環境に負荷をかけません。実際の販売等を通じ糸状藻類の良さや現状の肥料の問題点を多くの方に知っていただけたと思います。

結果、研究の余地はありますが地球環境を改善する取り組みとしての幅を広げられました。本研究を通してより多くの方にエネルギーや肥料の問題に関心を持っていただき解決へと近づけたら幸いです。

最後になりましたが研究に関して佐賀大学出村特任准教授をはじめとする沢山の方にご指導していただきました。ありがとうございました。

まずは、受賞おめでとうございます。

本作品は、2年連続の表彰式ノミネートになりました。つまり、継続的に探究心をもって研究に取り組んでいたことがわかります。そのことは、何よりも尊敬すべきことであります。内容は、「糸状藻類アオミドロのバイオ燃料と【土壌改良材】としての可能性を探る！」というもので、昨年の作品の課題をさらに深堀りしておこなった活動でした。化石燃料からバイオ燃料へ、という世界が問題意識をもつビックテーマに挑戦していますが、非常に緻密な研究をしており、将来世界に役立つ研究であると実感させるものでした。今後も研究を継続的に続け、世界の発展のために寄与してほしいと願っています。