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SDGs探究AWARDS2023

SDGs探究AWARDS2021
受賞作品

審査員特別賞
(保本)

モグラの鎌状骨を模した容量可変型スコップの開発

異分野協働エンジニアリングデザイン演習・チーム3 大阪電気通信大学

  • SDGs Goal. 12つくる責任 つかう責任 Target. 82030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフ スタイルに関する情報と意識を持つようにする。

受賞者からのコメント

この度は私たちの作品を審査員特別賞に選んでいただき、メンバー一同本当に感激しています。

私たちは、工学系5学科から受講生が集まる異分野協働の授業を受けることになりました。その中から1チームを作り、異分野の知識を持った私たちが同じゴールを、不安と期待のなか目指しました。

コロナ禍により人々は自宅で過ごすことが多くなり、自宅で園芸やガーデニングをする人が増えているというデータに着目しました。園芸活動のような自然と調和したライフスタイルを促進することは、SDGsでつくる責任、つかう責任として明確になっています。そこで、小規模な園芸作業を効率的にする器具ができないかと考えました。アイデアの元はモグラの手です。モグラは硬い土や柔らかい土もうまく掘ります。私たちは、これを応用して新しい園芸用スコップを実現しました。試行錯誤の上、設計と製作をし、その実用性を実験で明らかにしています。

自分一人の知識や経験では到底できないことを、異分野の人がいるチームでみんなが協力して満足できるものができ、達成感と幸福感を感じました。私たちのスコップが、将来、皆さんに使われて、SDGsの達成に少しでも役に立てればうれしく思います。

異分野協働エンジニアリングデザイン演習・チーム3佐治岳斗
坂根圭紀
大石楓
三枝佑路大阪電気通信大学

審査員からのコメント

新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の影響で自宅時間が増えたことにより、ガーデニングを始めた方が多い。しかしガーデニングは、労力や園芸用具のスペースの制約が問題となる場合がある。本作品では、労力とスペースの問題を解決し、用途に応じてスコップを変形させる、生物模倣の(モグラの鎌状骨を模した)容量可変型スコップの開発し、検証結果によるスコップの有効性を示された。現在社会では、様々な違いを認めあい、共に活かしあう「ダイバーシティ&インクルージョン」を進めることが重要である。開発チームは異なる学科の学生によって構成されており、異分野協働という点も評価した。