株式会社すららネット
株式会社すららネットは、ICT教材「すらら」「すららドリル」をはじめ、探究教材「すららサテライザー」や、「すららアクティブ・ラーニング」イベントの開催など、子どもたちにとって、これからの社会で必要となる課題発見・解決能力の育成を支援している会社です。子どもたちの自己肯定感を高められるような学習体験だけでなく、さまざまな将来の選択肢を見出すことの礎となる体験の機会を提供するすららネットの取り組みをぜひ最後までご覧ください。
教育に変革を、子どもたちに生きる力を
株式会社すららネットは2008年に設立された、「わかる!」「できる!」「勉強が楽しい!」を基本コンセプトに、AIを搭載した最先端の学習コンテンツを開発・販売している会社です。
「教育に変革を、子どもたちに生きる力を。」を企業理念に掲げ、学力や所得、地域の格差などに関わらず、最先端の技術で、一人ひとりに最適な学習を提供し、基礎学力の定着と子供たちの自己肯定感を高める学習体験を実現しています。
主力商品である AI教材「すらら」と「すららドリル」では、国内約2,600校の学校、塾等 42万人を超える児童生徒に提供しています。
全国の公立・私立学校、大手塾での活用が広がる一方で、発達障がいや学習障がい、不登校、経済的困窮世帯を含む子どもたちに学習の機会を提供するなど、日本の教育課題の解決を図ることで成長を続け、 2017年に東証マザーズ(現東証グロース市場)に上場。さらに多くの子どもたちが学習を通じて成功体験を蓄積し、将来の選択肢と未来の可能性を拡げられるよう努力を続けています。
2019年には経済産業省「未来の教室」プロジェクトに長野県坂城高等学校と共同で取り組み、地方の公立スタンダード高校における「個別最適化」学習にチャレンジするなど、生徒一人ひとりにあった学習環境の提供に力を注いでいます。
子どもたちが自律的学習者として成長できるよう支援したい
「すらら」は、プロの声優によるアニメーションキャラクターと一緒に、一人ひとりの理解度に合わせて学習を進めることができるAI教材として、リリース直後から多くの方にご利用いただき、今では42万人を超える方にご利用いただけるまでに成長しました。
一方急速に進む社会の変化の中で「すらら」をリリースした2000年代と今とでは、当社が理念として掲げる「生きる力」もまた変化し続けていると考えています。
そこで、すららネットでは「すらら」を通じた教科学習で身につく知識・技能に加え、これからの社会で必要とする力を醸成する機会を提供すべく、2015年より「すららアクティブ・ラーニング」イベントを開催。学ぶ姿勢づくりや、社会とつながるきっかけを提供しています。また、2023年には探究教材「すららサテライザー」をリリースし、教科学習だけではサポートしきれない、非認知スキルの育成にも力を注いでいます。
教科学習を通じて得られる基礎力と、探究的な学びを通じて得られる「自分自身のやりたいこと」への理解やそれを追及する力、双方を行き来しつつ学ぶことで、学習意欲も高まり、「自律的に学べる能力」、すなわち「生きる力」が得られると考えています。
このような、子どもたち、一人ひとりがやりたいことを叶え、ありたい姿を実現するために、「自律的に学べる人材の育成支援」に私たちは全力で取り組んでいきます。
教育現場の課題に即した探究教材「すららサテライザー」
探究教材「すららサテライザー」は、「すらら」の開発・提供を通じて培ったノウハウを元に、生徒一人ひとりが確実に探究的な学びを進めるための能力を身に着ける支援教材として2023年にリリースしました。
「すららサテライザー」は一部の生徒や先生のための探究教材ではなく、生徒のみならず先生も誰一人取り残さない探究教材として、様々な工夫を凝らしています。
すららサテライザーの特徴
①探究が初めての生徒でも楽しく学べる様々な工夫。
- 宇宙・人工衛星という未知の題材をテーマにすることで、参加者間で知識のバラつきが少なく誰もがグループワークに入りやすい教材です。
- アニメーションによるレクチャーで学んだ後、グループワークをする構成。
インプットとアウトプットを繰り返すことで、探究スキルを着実に伸ばします。 - さらに、充実したグループワークを実施できるよう、各種ワークシートを提供。
ワークシートの内容に沿って、探究スキルを習得することが可能です。
②先生が探究授業を負荷なく実施できるようサポート。
- すべてのユニットに授業の流れや内容・参考資料などを掲載した指導マニュアルを完備。
負荷なく一定以上の水準で誰もが探究授業が実現可能です。 - ルーブリックによる評価。
教員が生徒の理解度を把握したり、生徒自身も時系列で自分自身の成長を実感することができます。 - 限られたコマ数でも授業実施が可能。
学校行事やイベント等、確保できるコマ数で授業を組み立てることができます。
探究学習は、先生も生徒もこれまで中心だった知識を与える、覚える教科学習とは違い、周囲と協働する力や、論理的、批判的に考えることができる思考力、情報を整理分析する力や情報リテラシー等、様々な力の習得を目指しており、先生にとっても、生徒にとっても得意な人もいれば、苦手な人も存在するのが実情です。そうした中、本来の探究学習の楽しさや達成感を感じられず、探究学習に後ろ向きな生徒や先生が多く存在する現状があります。すららサテライザーは、こうした探究学習における課題を解決する教材として、生徒も先生も誰一人取り残さないことを目指し、リリースから1年半あまりで、40校の探究授業でご利用いただいています。今後はさらに認知を広めていくとともに、生徒たち自身が課題を発見し、テーマを設けて自律的に取り組んでいけるような支援を実施していけるよう取り組んでいきたいと考えています。
子どもたちの自信につながる一歩をサポート「すらら・アクティブラーニング」
すららネットでは、日頃の授業やICT教材の「すらら」を用いて教科学習で学んだ知識を活かして、「課題解決力」「コミュニケーション力」などの21世紀型スキルを身につける機会を提供する無料イベントとして、2015年より「すららアクティブ・ラーニング」を毎年開催しています。
グローバル化やIT化が進む社会において、個人としての知識・技能に加え、他者と関係を築き協力する力や答えの無い問いに対し社会課題に対して取り組む力、主体性、など「非認知力」と、それを支えるITリテラシーが必要となっています。すららネットではいち早く、思考力や実践力を育む場として「すらら・アクティブラーニング」を開催し、子供たちが社会で活躍するために必要な力の育成をサポートしています。
すらら・アクティブラーニング
毎年5月~8月にかけて、全国の小学生~高校生を対象に開催。毎年設定されるテーマに、参加者がそれぞれの視点で考え、レポートにまとめて提出、選考に選ばれたチームはプレゼンテーションを行います。2024年には第10回目を実施。スモールステップで子どもたちの「できた」「もっとやりたい」を育んでいけるよう様々な工夫をしています。
①答えのない問い(テーマ)を、生徒たち自らの視点で考える
イエス・ノーでは答えることが困難で、生徒たちが関心を持ちやすいテーマを設定しています。例えば、23年度では、最も身近な「学習」にスポットをあてたテーマを設定したり、24年度では、社会の変化に伴って変わっていく「仕事」について考えてもらえるテーマを設定。生徒たちにとって取り組みやすく、それぞれの視点で意見を交わしながら議論を深めることができるテーマを設定しています。
②一部の生徒だけではなく、誰もが挑戦したいと思えるように
また、子どもたちが少しでも興味をもって一歩踏み出してくれるよう、以下のような様々な工夫を凝らしています。
- 期間中、テーマに関連した小テーマが週に1問投げかけられます。
参加者はすららネットオリジナルのSNS上で書き込みを行い、返信を繰り返すことで、テーマに対する理解を深めていくとともに、次への興味につなげていきます。 - オンラインで全国の参加者を結び、ワークショップを行います。
参加者はランダムに小グループに振り分けられ、年齢や地域を超えたグループメンバーと協力して時間内で一つの作品をまとめていくことで、協力して課題に取り組む力を育んでいきます。 - レポート作成に対して、参加者が取り組みやすいようワーク
手引きを提供し、多くの生徒が一歩踏み出してもらえるよう工夫をしています。 - 様々な意見に触れられるよう、提出されたレポートの内容を公開するアイデア展覧会を開催。様々な意見に触れられる機会を提供しています。
これからも、より多くの生徒にチャレンジしてもらえるよう認知拡大に力を注いていくとともに、一人でも多くの生徒がこのイベントを通じて新しい気づきを得て、次への活動につながっていく、そのきっかけとなれるよう取り組んでいきたいと考えています。
SDGs探究AWARDSに参加される方へのメッセージ
今、社会はVolatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字をとり、VUCA時代などと呼ばれています。
これまでご紹介してきたように、すららネットでは、こうした時代において誰もが「生き抜く力」を育めるよう、そして、自分の将来の可能性を見いだせるよう教育を通じた様々な取り組みを行っています。
今回SDGs探究AWARDSでは、「“教育”を通じて、世界の国や地域における社会課題の解決のために、私たちができる、または実施しているアクションについて」をテーマにすららネット賞を設置しました。
世界には、様々な環境を背景に、充分な教育を受けることができない子供たちが、まだまだたくさんいます。また私たちが暮らすこの日本では、SDGs4番、「質の高い教育をみんなに」の目標は、達成水準に達しているといわれていますが、経済的な理由や地域格差、特性などによる教育機会の問題は、まだまだ根深く残っているのが現状だと考えています。さらに教育現場の最前線で活躍をされている先生方の労働環境などの問題を、報道などで目にすることもしばしばあるのが現状です。
こうした現状に対し、皆さん自身の視点で、課題解決のためにできること、また実施していることをぜひ考えてみてください。教育に関連することであればどんな内容でも結構です。皆さんの身近なところにも教育に関する課題がまだまだあると思います。たくさんのエントリーお待ちしています。