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SDGs探究AWARDS2023

SDGs探究AWARDS2023
受賞作品

審査員特別賞
(保本)

おからからアンモニアを作る!?
~産業廃棄物を利用したCO2削減~

「おからからアンモニアを作る!? ~産業廃棄物を利用したCO2削減~」おからなっとう班 京都府立洛北高等学校

  • SDGs Goal. 7エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • SDGs Goal. 12つくる責任 つかう責任
  • SDGs Goal. 13気候変動に具体的な対策を
  • SDGs Goal. 15陸の豊かさも守ろう

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受賞者からのコメント

優秀な作品の中から、このような素晴らしい賞に選出していただき大変光栄です!
近年、燃焼時に二酸化炭素を出さない燃料として注目されているアンモニアですが、製造時に莫大な電力が必要であるという課題があります。僕たちは、日本人にとって身近な菌である納豆菌の生成するアンモニアに着目し、産業廃棄物であるおからを納豆菌で発酵させてより多くアンモニアを生成することを目標に1年間実験を続けてきました。
大変だったのは、学校の設備で安定して発酵させることでした。しかし、工夫することを楽しみながら試行錯誤を重ねて、ようやく温度、時間、添加物などの条件を変えて定量的に実験ができる段階まで持ってくることが出来ました。
未だ、地球温暖化は解決されていません。今回の実験で生み出せたアンモニアは根本的にこの問題を解決する量ではありませんでしたが、世界各地で行われている少しずつの努力によって、必ず解決に繋げていく事が出来ると確信しています!
最後に、一年を通して真摯に指導していただいた先生方に感謝申し上げます。

おからなっとう班齋藤さくら
清水雪花
長澤晟行
東口芽倭京都府立洛北高等学校

審査員からのコメント

本活動では、食品加工廃棄物から「脱炭素・次世代エネルギーとしてのアンモニア」を生産する手法を示しています。豆腐の副産物である「おから」を再利用し、納豆菌の自然な発酵プロセスによってアンモニアを生成することで、環境負荷の低減だけでなく産業廃棄物の有効活用にも貢献できます。この取り組みは、地域社会におけるフードロスの削減と二酸化炭素の排出削減に直結し、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩と言えます。洛北高等学校「おからなっとう班」の熱意と創造性に満ちた取り組みを讃え、今後のさらなる成長と活躍を期待します。