SDGs探究AWARDS2021
受賞作品
学生部門最優秀賞
「食べるSDGs」
~食品ロスの削減 学内パン店との挑戦~
審査員からのコメント
一見、アイデアに目新しさはないが、ヒアリングによる調査、議論や検討など、柔軟な思考で解決策を導き出し、アイデアに留まらず、農家、パン店と連携、SNSやポスターなどで取り組みや新聞社との連携、そして消費者の気づき(意識向上)を促すなど、具体的活動が行われている点が素晴らしい。他の人を巻き込んで、具体的に活動するということは、考えるほど簡単ではなく、苦労もあったと想像する。これこそ探究活動の姿であり、SDGs探究AWARDSの作品としてふさわしい。
プレゼンの写真にある様に活動に携わった農家の方、パン屋さんなどの関係者の皆さんが、笑顔になっている。このような取り組みが広がればSDGsの目指す、明るい未来社会が実現するのではないか。
今後、一つの成功体験に終わらせず、さらに取り組みを進め、探究していくことにより更なる飛躍を期待したい。
受賞者からのコメント
この度、多数の応募作品の中から優秀賞を授与していただき、本当にありがとうございました。改めて、私たちの活動はSDGsに貢献しているのだと実感しております。
私たちが提案した「食べるSDGs」は東北学院大学の学生と、大学職員、大学内にある土樋パン製作所、河北新報社との産学連携企画として誕生しました。約30名が参加し、土樋パン製作所の理念である「持続可能と地産地消」に注目し、私たちにできることは何かを考えました。その中で、参加学生の祖父母が宮城県名取市で林檎農家を営んでおり、毎年収穫時期に廃棄される規格外の林檎の活用を提案したことで、新商品の開発・販売を行うことになりました。新商品の開発を行うチームと新商品の魅力を伝える広報チームに分かれて、仮説や検証を行いながら、新商品の種類の検討や土樋パン製作所の魅力発信などを行いました。今回、初めて商品開発を経験し、想像以上に大変なことがたくさんありましたが、店頭販売でお客様が購入してくださった姿に、感謝の気持ちと達成感を感じました。
探求を始めると再エネは環境に優しいというメリットだけでなく、土地や費用、発電効率など多くの問題があることが明らかになりました。物事には必ず二面性があります。常日頃から多面的に物事をとらえることは探求を行うにあたりとても大切な視点だと気づかせてくれた探究活動でした。
この取り組みを継続し、1人でも多くの方に「食べる」ことでSDGsの協力者になれることを発信していきたいです。
東北学院大学 パン店活性化チーム石川朱莉
岸暖香
渡辺啓人
野呂貫太
橋本磨璃
菅原朋葉
櫻井すず音
藤澤亮太
小山田泰人
青木菜琉美
伊東優人
池田玲萌東北学院大学