SDGs探究AWARDS2021
受賞作品
中高生部門優秀賞
代替肉でSDGsな選択を
審査員からのコメント
優秀賞の受賞おめでとうございます。まず、素晴らしい取り組みを紹介いただきありがとうございました。本作品は、代替肉を検討する取り組みでした。世界の人口は増加し、2050年を過ぎるころには100億人を突破するのではともいわれています。そんな中で、食糧問題は早急に考えなければならない事案であります。特に食肉文化は、世界中に広がっており、今後不足するともいわれています。そんな中、代替肉を検討することは、非常に意義深い取り組みだと言えます。また自らでさまざまな代替豆を検討し、実証実験したことは面白さとともに将来の問題解決の第一歩となるでしょう。今後も継続して取り組んでほしいと思います。
受賞者からのコメント
このような素晴らしい賞を授与していただき、大変驚いています。論文を執筆するにあたって調査に協力してくれた同級生や先輩、ご指導していただいた小泉暁子先生にお礼申し上げます。
最初SDGsという単語を知ったとき、正直いいイメージを持てませんでした。漠然と難しそうと思っていましたし、偉い大人たちが「我々の問題を子供や孫の世代に残さないようにしよう」と言っているのを聞いて、若い世代である私達は巻き添えをくらったような気持ちがして気にいりませんでした。しかし、ダイエットや健康のために始めたこの探究がSDGsと関連性があるとわかったとき、必ずしも難しいことではなく自分達の未来のために自分達に必要なことをやっていけばいいのだと思いました。コロナ禍で私が作った代替肉を試食していただくことや、仮説が崩れる度に新しい仮説を立てなおすことに苦労しましたが、私自身は代替肉を美味しくつくるために何が出来るか考えるのに夢中で、楽しかったという気持ちが大きいです。
私は無理をしてまで頑張ろうとは思いません。開発目標に向けて多くの人や国、企業などが努力されていると思いますが、私は2030年まで頑張り続ける自信がありません。だからこそSDGsを特別な努力ではなく、日常の延長に出来るかが大事なのだと私は考えます。食事は全ての人が毎日するものです。私のこの探究が誰かの日常の食事に代替肉という選択肢を作れたら嬉しいです。
稲橋瑚春桐蔭学園高等学校