SDGs探究AWARDS2021
受賞作品
審査員特別賞
(中西)
家族がみなハッピーに
審査員からのコメント
普段誰かがやらなければならない「家事」に着目し、それを「見える化」して実際にやってみて、家族と話し合ってみた、というまさに「身近なことからやってみた」点を評価しました。日本のジェンダーギャップは世界でも最低レベルにあり、まだまだアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)があると実感しました。目に見えない家事に対する感謝の気持ち、これを持つことが「パートナーシップ」の原点だなと改めて気付かされました。クラスや学年での調査などにも広げていくとさらに気付きや学びにつながるのではないかと思います。
受賞者からのコメント
「家族がみなハッピーに」こんなフワッとしたタイトルの作品にも、きちんと目を通してくれていたなんて。受賞の知らせを聞いた私は驚きと感動で信じられない思いになりました。
私の中学校では社会科の時間でSDGsについて考える機会があり、17個ある目標の中で興味を持った5番【ジェンダー平等を実現しよう】について調べることにしました。調べを進めていく中で家事や育児、介護などの無報酬労働を正しく評価することも5番の目標に含まれていると知りました。
コロナ禍になり自宅にいる時間が増えたことで、母がしてくれていることの大変さやありがたさを感じ私にできることを考えた結果がハッピーシェアボードという取り組みでした。
母が1人でしていた家事を分担したり意見を出し合ったりしたことで、負担が軽くなったと喜んでくれました。その笑顔を見て自分もこの取り組みを実践して良かったな、と心が温かくなりました。
家庭での仕事の重要さをもっと多くの人が再認識し、助け合いと思いやりの行動で世界中の家族が幸せに暮らしていける社会になってほしいと願います。
そして、個々の心がけの積み重ねによってSDGsの全ての目標は必ず前進します。この世界の一員として持続可能な社会を目指し、行動することを誓います。
南結衣鹿児島第一中学校