SDGs探究AWARDS2023
受賞作品
審査員特別賞
(仙田)
香川から広げる平和の輪
~杉原幸子氏からの人道プログラム、高松空襲からの探究活動を通して~
審査員からのコメント
物語は杉原千畝の妻、杉原幸子の書籍を図書館でみつけるところからはじまる。彼女の母校であることを知り、ゆかりの地を訪問する。目的を明確にし「学び続ける、積極的に情報を得て意見をもつ」「伝える、得た学びを発信する」その通りに実行されていくストーリーはちょっとした映画をみたような感動さえ覚えた。高松から神戸の千畝氏の母校、人道の道。岐阜県千畝氏の故郷や通っていた大学の早稲田大学、イスラエル大使館、神戸市長表敬訪問やイスラエル大使館、外務省にまで足を運び、学びそれを発表するを毎回実践していた。
まさに興味、行動、継続、発信までが探求だとまさに体現していた内容だった。費用の工面や先生のサポートにも感服したが、表彰式で三菱みらい育成財団からの助成を受けているとお聞きした。結果を残し、信頼を得ている事も素晴らしく、人道とは?平和とは?発信とは?彼女たちの足跡を私が逆に追いかけたくなりました。
受賞者からのコメント
数多くの作品の中から私たちの作品を選んでくださり、ありがとうございます。今回の入賞は、私たちが今まで行ってきた活動が認められた証です。私たちの取り組みが社会的課題に対する解決策として評価されたことを嬉しく思います。
人道プログラムの活動では、実際に訪れることでこそ得られる新しい知識があったり、現地の方々との出会いや交流を通して人道の輪が広がったりするなど、とても貴重な体験をしてきました。「杉原千畝はなぜ、ビザを発行したのか?」などというテーマでたくさんの高校生と何度もディスカッションしてきました。様々な人と交流し、意見交換をする中で、自分たちの考えを深めることができました。
日本は唯一の被爆国ですが、平和教育に十分な時間がかけられていないように感じます。戦争を知らない子どもたちが存在する現代で、学生が平和や戦争について深く学び、国際的な視野を持つことが大切だと思います。皆さんもニュースや新聞を読むことなどを通して、自分の意見を持っていただけたら嬉しいです。
杉原幸子氏とのご縁から始まったこの活動を継承し、これからも持続させたいです。
本当にありがとうございました!
高松高校人道プログラム実行委員会河野真由子
烏谷理希
桒原茉依
大野楓華
木村琴春香川県立高松高等学校