SDGs探究AWARDS2023
受賞作品
審査員特別賞
(保本)
深層学習を用いた視覚障がい者の歩行支援
審査員からのコメント
近年、視覚障がい者の安全な移動を支援するシステムとして、深層学習を活用した様々な事例が報告されています。本取り組みは、スマートフォンを活用した費用対効果の高い歩行支援システムであり、深層学習モデルの構築とデータアノテーションによって実現したもので、点字ブロックおよび障害物の検出精度の向上を図っています。このシステムの作成は、視覚障がい者の移動時の安全性を向上させ、事故の軽減に寄与する取り組みとして高く評価しました。
受賞者からのコメント
この度は、数ある応募作品の中から、審査員特別賞・保本先生賞という栄誉ある賞を頂戴し、誠にありがとうございます。このような素晴らしい賞をいただけることに大変光栄に思います。
私たちはAIのIoTの分野について学んでおり、今回はその中でもAIとSDGsを組み合わせることでゼミ活動内での学びを活かすことができたことを誇りに思います。
私たちはゼミ活動内で身近にある社会問題についてチームで話し合っていた際、点字ブロック上に置かれている障害物により事故が多発している現状を知りました。そこでインスタンスセグメンテーションの1つであるYOLACTを用いて、障害物の領域を検出し、点字ブロックとの位置関係から安全性を判定する本システムの提案に至りました。
実際に街中でデモ動画を撮影し、障害物のデータ取りをして、学習モデルを作成することは大変でしたが、チームで取り組み達成感を得られました。
本提案により、視覚障がい者の方が障害物の存在を事前に把握することができ、安心して歩行することができるようになると考えています。
点字ブロック歩き隊松雪皓太
中筋友真
中塚智視
小田圭悟
建部芳仁
石山陽葵大阪経済大学