SDGs探究AWARDS2019
受賞作品
学生部門優秀賞
SEMs
~「してない」じゃなくて「しらない」だけ。SDGsをもっと身近に。~
- SDGs Goal. 1~17
SDGsに関して私たちが問題視するのは、個人の認知度の低さです。
現在、多数の企業が課題解決に向けて取り組みを行っていますが、調査によると9割以上の方が課題内容を知らないと回答しています。
これらの原因としては、一般人の方々が、SDGsを「国ごとの施策」として捉えてしまい、自らが当事者であるという意識が薄れてしまうことが挙げられます。
今回私達は認知度調査の結果から、目標達成のためにはSDGsに対する当事者意識を高める必要があると考えました。
そこで今回紹介するアクションが、SEMs活動です。これは守口市協力のもと実際に行われたものであり、S(住みやすい)に課題11番「住み続けられるまちづくり」を、E(ええまち)に4番「質の高い教育をみんなに」を達成するような守口市の施策を盛り込み、さらにM(もりぐち市)に地域特有の魅力を含めています。
本コンテスト提出プランでは、SEMs活動を行うにあたってどのような点に注意し、工夫をしたのかが見どころとなっています。
また、これらの活動は全て実際に実施したものであり、現在も進行中です。後半部には今後の展望も併せて紹介しております。
審査員からのコメント
SDGsの認知度の低さの解決のために提案されたSEMs活動は、守口市の協力のもと実際に行われたものであり、S(住みやすい)にSDGs課題11番、E(ええまち)に4番を達成するような施策を盛り込み、さらにM(もりぐち市)に地域特有の魅力を含めている。地域でのSDGsの取り組みを分り易く表現し、地域住民により身近になるようにイベントの実施、今後の展望を示されており、自分ごと化が明確であることを評価した。
受賞者からのコメント
この度は、数ある応募作品の中から優秀賞をいただき、心より感謝申し上げます。栄誉ある賞を受賞したことをメンバー全員大変嬉しく思っています。私達「もりきっず」は、2019年の春から守口市のシティプロモーションに取り組んできましたが、その中でSDGsに対する認知度の低さに着目し、地域住民を巻き込む取り組みを数多く行ってきました。その活動の中で、SDGs探究AWARDS 2019の存在を知りました。私たちはこれを機会に、今まで実施してきた活動の内容を発表することで、さらに広くSDGsの“自分ごと化”を推進することができると考えました。
私たちの活動「SEMs」は、SDGsに関連する“地域政策”を地域の魅力とともに簡潔に見える化し、”市民の身近な話題”に変換する役割を果たすことを目的としています。あえて簡潔に、誰でも受け入れていただける形で表現することで、SDGsを”自分ごとに”感じることを可能にします。SDGsやESGのような「大きな言葉」はやはりどこか堅苦しい「他人事」のイメージを持ちやすく、その言葉自体を知らない人は少なくありません。大きなテーマだからこそ、小さな場で認知を高めていくことが必要です。
私たちのSEMsは作成して終わりではありません。実際に地域の市民活動にてSEMsブースを設け、市民への体験型周知活動も行いました。見て・体験して・感じて・個人が今何をすべきかを考えていただく、そうした小さな行動の積み重ねから、個人のSDGsへの当事者意識が高まっていくことこそが、最終的に大きな力を持つと考えています。なお、SEMsは、SE○sとして、○に他の自治体等の頭文字を入れることにより、活動を広めていくことができるよう命名しています。
最後になりましたが、SEMsをきっかけに、より多くの人が世界の問題を自分ごとにする機会になればと願うと共に、SDGs探究AWARDSを含めた様々な活動を通して、2030年にはSDGsの項目がすべて達成されるよう、これからも活動を続けていきます。
もりきっず赤井 彩夏
岩井 星映
髙橋 愛奈
田口 香里菜
橋原 楓果
前地 萌佳
山本 紗世関西大学