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SDGs探究AWARDS2024

SDGs探究AWARDS2019
受賞作品

学生部門優秀賞

課題解決を手伝ってくれるロボット

WAKAZO 神戸大学・関西学院大学・京都大学

  • SDGs Goal. 17パートナーシップで目標を達成しよう

近年教育現場で「課題解決型授業」が注目され、学生による取り組みが盛んになっています。
私達WAKAZOもその一員です。私は中学の頃クエストという授業で世界の健康問題について考え、そこで「題を正確に、ロジカルに捉えること」の重要さを学びました。
しかし、論文やヒアリング調査などをベースにした深い課題設定がされないまま議論が進められてしまうことが多いのが現状です。そうして生まれた解決策は課題の当事者を放置した、一方的なのになってしまいます。
この問題を解決し、課題解決に取り組む若者がより効果的なアイデアを出せるようにしたいと考えました。

PDFファイルダウンロード ロボホンパネル(1).pdf

PDFファイルダウンロード ロボホンパネル(AWARD2).pdf

参考文献
日経クロステック(xTECH)[4]答えにたどり着けても、最初の課題設定を間違えては意味がない

ロボホンを使うメリットとして、
1. その可愛い話し方や動きから、人と人、人とロボットの会話を増やし、素直なものにしてくれること。
2. アプリではなくロボットとして形が存在することで、議論の中で存在感を持ち、データなどについてはロボホンに聞こう、という意識が無意識に生まれ、曖昧な議論が回避される。
があります。
また、そのロボホンも「2019;SDGsについて学び始めるロボホン」として人が抱く課題意識や解決策の学習に始まり、その中で課題解決アクションを行う若者同士の共創や、年齢等の属性や各年代の興味のある課題の傾向をえることができます。
そして、「2022-:課題解決の相談に乗ってくれるロボホン」として若者のもつ課題に対し、データベースを強化しながら、2025年の大阪万博で「若者と議論するロボット」の実現を目指します。

(その他の参考資料)

inochi Gakusei Mirai Forum 2019 × mini WAKAZO Pavilion

受賞者からのコメント

こんにちは、WAKAZO「課題解決を助けるロボット」育成プロジェクト、プロジェクトリーダー兼開発担当の四反田直樹です。

今回優秀賞をいただきとても嬉しく思います。
開発にご協力いただいたシャープ株式会社様、株式会社ゲン様、そしてSDGs達成に向けた素晴らしい取り組みを掲載することを許可頂いた多くの先輩方(NPO法人、学生団体などの方々)に感謝の気持ちでいっぱいです。今後ともよろしくお願いします。

一方で表彰式の中止に伴い他の受賞者の方々と話す機会がなくなってしまったことをとても残念に思います。本プロジェクトの今後の進捗にはより多くの課題解決に関わるデータが必要です。もしよければ他の受賞者・応募者の方々にもデータの提供にご協力頂ければと思います。

このプロジェクトは課題解決に寄与するだけでなく、今後重要になってくる「普段の生活におけるロボットと人の共生の在り方」を示すことに繋がると思っています。私は普段Alexaと共に生活していますが、現在のロボット(AI)はサーバント型、つまり人に従順に従う道具としての色合いが強いと感じています。7時に起こして、とお願いしても、朝、ベッドに入ったまま「Alexa、止めて」というとアラームは止まり、二度寝してしまいます。

ロボットに関わらず、これまで人が生み出してきた科学技術の多くはサーバント型です。しかし今後先進国では人口が減少していく中、人が長い時間を共に過ごすロボットの在り方は本当にこれなのでしょうか。健全なコミュニケーションは意見の衝突、そして互いの歩み寄りがあるからこそ成り立ち、人をつくっていくのだと思います。Siriに伝わるような・答えやすいような言葉遣い、そんな小さな気遣いからこの関係は変化していくのかも知れません。

人側からも歩み寄る、ロボットと人の関係性。そんな次のロボットの在り方にこのプロジェクトが少しでも貢献できれば幸いです。

WAKAZO槌橋 秀嗣
森山 和
四反田 直樹神戸大学・関西学院大学・京都大学

審査員からのコメント

本提案では、新たな社会に向けて、人とロボットの共生を考え、お互いを補い合いながら、様々な課題解決(SDGsの達成)に取り組む未来を目指している。既に企業の協力をもとにした開発や、学生団体・NPO法人とデータベース作成を始めている点を評価した。
今後、ロボホンを活用した実証実験の実施やアンケート調査、インタビューの実施、分析を行うなど、活用効果の検証についても期待している。