
SDGs探究AWARDS2023
受賞作品
協賛団体賞
株式会社日本旅行賞
サンゴ礁の白化現象と長崎の経済発展を志向したグローカルな商品開発について
審査員からのコメント
このたびは日本旅行賞の受賞おめでとうございます。
私たちが評価したポイントは、課題解決アイデア創出までのステップを多角的に分析・検証をおこない丁寧に踏まれていることで客観性があり共感がもてる提案と感じた点です。
地域の自然景観も地域産業も、持続可能なツーリズムの視点において必要不可欠なものであり、訴求力のあるプロモーションも観光には欠かせない要素の一つと考えます。こうした複数のポイントを含んだ本作品からは学ばせていただく点が多くありました。
※パワーポイント作品は掲載のためPDF化されています。
受賞者からのコメント
この度は、株式会社日本旅行賞に選出していただき誠にありがとうございます。改めて私たちの活動を評価していただいたことを大変うれしく思います。
私たちの住む長崎県では主に離島でサンゴ礁の白化現象によって漁業や観光業にマイナスの影響が及んでいます。それは新聞やニュースなどで大々的に取り上げられていたこともありました。それを受け、私たちは高校生だからこそサンゴの保全に何か貢献できないかを班員全員で考え、この活動を始めました。私たちはサンゴ礁の白化現象を誘発している複合的な要因の中でも特に年間約500トンも海に流出しているとされる日焼け止めに着目しました。そこでサンゴや環境にやさしい成分を含んだ日焼け止めを開発するべく、試作や実験を繰り返し、また専門家や県庁の方々など多くの人のご協力や助言をいただきより良い製品が作れるように活動しています。また、自分たちでサンゴにやさしいマークやホームページも作成し、啓発活動も行いました。現在は、小学生をターゲットとした夏休みの自由研究の援助を目的とした日焼け止めのキットの試作を行っているところです。
サンゴ礁の白化現象が問題視されていることや本州のほうにまでサンゴが北上していることなどサンゴ礁に対する認知はまだまだ低いのが現状です。私たちの活動を通して一人でも多くの人にサンゴの現状や環境問題について関心を持ってもらえると嬉しいです。
FPC(Fellows of Protecting Corals)菅田 晃成
鶴田 楓
冨田 大夢
中村 峰康長崎県立長崎東高等学校