
SDGs探究AWARDS2024
受賞作品
研究・調査部門
優秀賞
学習困難の壁を突破!
得意な所からゴールを目指すアプリ開発
審査員からのコメント
ディスレクシアは日本では7~8%程度いると言われ、左利きの人とだいたい同じくらいの確率です。なかなか外見では見えづらいのと、本人の自覚がないケースもあり、苦しみを抱えてしまっている人がいるのも実情です。妹さんにその可能性があることに気づき、なんとかしてあげたい、まさに「自分ごと」そのものです。
実在するのサービスと同じように何度も失敗とその都度ユーザー(妹さん)の声を反映して改善を繰り返していくことが開発プロセスそのものだと思いますし、探究活動として素晴らしいのはもちろんのこと、その根底にとても深い愛情があり、学校関係者だけでなくより多くの人に知ってもらいたい作品です。
※パワーポイント作品は掲載のためPDF化されています。
受賞者からのコメント
この度は、数多くあるエントリーの中から2つの素晴らしい賞に選んでいただき、ありがとうございました。受賞の報告を聞いた時は、とても驚きました。
今回の活動は、妹が読み書き困難というあまり目立たない困難で、その対応に母が頭を悩ませていたので自分にも何か手伝えることがあるのではないかとスタートしました。SDGsの中には、多様性を尊重する考え方が含まれています。すべての人が公平に学び、成長できる環境をつくることが大切であり、読み書きが苦手な人や障がいのある人でも、自分に合った学び方で学べるようになることが求められています。しかし、学校の中では1人1人の個性を表に出すことが恥ずかしいと思ってしまう雰囲気があります。個性を表に出すことができない人は、難しい生活が続いてしまいます。妹は今まさにそれで困っています。この活動は、少しでも妹の困難を減らそうと思って進めた活動です。この活動を通して、相手の目線に立って眺めたり、寄り添ってみたりすることで少しずつ楽になる変化を感じました。
学校社会の中でも、個性を認め尊重しあい、多様性をもっと大切にできるような雰囲気に変わっていくことを望んでいます。
森谷 美咲小平市立小平第四中学校