
SDGs探究AWARDS2024
受賞作品
もの作り部門
優秀賞
アプリ119通報システムの提案
審査員からのコメント
本探究は、現在の119の仕組みを音声だけでなく、動画で行うという取り組みで、現在の動画通報「LIVE119」の課題を解消する方法として、無料で簡単に通報できるアプリを提案するというもの。この取り組みの面白さは、アプリを開発し、そのアプリを運用するために行動していており、実装するための努力が大いに感じられます。119を動画で行うと、問題事象をより正確に救急連絡でき、救える命が増加するという、画期的なサービスの提案であります。しかし、現在は費用負担は実質通報者になるため、その問題を解決するために、無料アプリを作成する視点が秀逸です。
受賞者からのコメント
この度は優秀賞に選んでいただきありがとうございます。小学生の頃から病院前診療に興味を持ち、自分にできることはないだろうかという思いから、この研究が始まりました。通報でなくても知らない人に電話をかけることは、私たち学生にとって、とてもハードルが高いことです。まして、命の危険がせまった傷病者が目の前にいる場面での通報となれば、なおさらのことです。この研究で作成したアプリのように、通報した時点で消防と通報者の双方向でのビデオ通話ができれば、通報者の伝える力に左右されずに伝わり、無料にする仕組みも導入しやすくなります。また、電話にはないアプリならではの機能を搭載できます。
この研究は日本臨床救急医学会の学会雑誌に掲載されており、第5回、第6回通信指令シンポジウムでも触れていただいています。また、第7回通信指令シンポジウムでは発表者として登壇いたします。今回、SDGs探求AWARDS2024で発表できる機会をいただけたことを心から感謝いたします。ありがとうございます。これからも命を救う在り方を考え、求め続けていきたいと考えています。
小田 向日葵西南学院高等学校