
SDGs探究AWARDS2024
受賞作品
もの作り部門
優秀賞
かたてんて
かわいい自助具で誰もが「諦めない」世界へ
審査員からのコメント
ドッジボールで、利き手の中指を骨折したからはじまったストーリー。大好きな納豆が片手で食べたくて試行錯誤。針が長すぎて危ない、タレが挙動不審、変な方向に飛んでいく→針の本数を増やすなどイメージできてくすっとしてしまう過程や、なっとうさん、たれたれさんなどのかわいいネーミング。面白く興味がわく動画、1枚でわかるチラシ、伝わるパワーポイントの3種類での提出表現方法。SDGs探求AWARDS公式LINEでの発信やYoutubeコラボ発信などいつも前向きで、楽しさと巻き込まれたくなるわくわくと行動力。たった一人の困りごと解決が、誰かを助けるかわいい自助具開発はまさに探求。今後の展開が楽しみです。
※パワーポイント作品は掲載のためPDF化されています。
受賞者からのコメント
私は中三の頃、片手麻痺のSさんと出会いました。「ゲームがみんなと一緒にできない」「頬でジョイコンを操作するから擦り切れて痛い」という悩みを抱えていたSさん。その方一人のために、片手コントローラのデザインをしていました。この方との出会いが、私の活動の原点です。
また私は高一の冬、右手の中指を骨折してしまい、突然一ヵ月ほど片手生活を送ることになりました。
そこで初めて「人に頼む申し訳なさ」「できなくなった不安や喪失感」…自ら沢山のことを感じました。この経験から、私以外にも「できていたことを、できなくなって諦めた」人がいるのではないかと、考えるようになりました。
便利であっても便利すぎるものであってはならない。そして、デザインに温かみのあるものを作りたい。そう思い、自分の足で悩み声を聞きに行き、浮かんだアイデアから実現していきました。
この度は、数ある応募作品の中から、「かたてんてラボ」を選出していただき誠にありがとうございました。このコンテストでの受賞はゴールではなく、通過点です。これからもたくさんの世界を自分の目で、肌で、心で感じ、誰もが「諦めない」世界を創るために、日々精進してまいります。
そして、探究活動をやっている学生達へ。小さなことでも「実際にやってみる」ということから、周りの困っている人々へと繋がっていきます。
勇気を出して学校の外へぜひ、一歩を踏み出してみてください。
かたてんてラボ原 深唯岡山県立岡山操山高等学校