
SDGs探究AWARDS2024
受賞作品
解決アクション、実践部門
最優秀賞
造園の力で地方創生!
~地元資源と地場産業に活路を~
- SDGs Goal. 8働きがいも経済成長も
- SDGs Goal. 9産業と技術革新の基盤をつくろう
- SDGs Goal. 11住み続けられるまちづくりを
- SDGs Goal. 12つくる責任 つかう責任
- SDGs Goal. 15陸の豊かさも守ろう
- SDGs Goal. 17パートナーシップで目標を達成しよう
審査員からのコメント
本取り組みは、地域資源を最大限に活用し、地元産業の復活と地域活性化を目指す、非常に意義のあるプロジェクトです。特に、小原地区の石材や植物を活用した庭園・公園づくりを通じて、地域資源を生かした観光スポットの形成が進められている点が素晴らしいと感じました。このような資源の利活用は、観光業の振興にとどまらず、地場産業の復活や新たな雇用創出へとつながる可能性を秘めています。さらに、地元住民や企業を巻き込んだ地方創生の取り組みが着実に成果を上げており、今後の継続が期待できる点も高く評価しました。この活動がさらに広がり、持続可能な地域づくりのモデルとして他地域にも波及することを期待しています。今後のさらなる発展を心から楽しみにしています。
受賞者からのコメント
この度は、多くの応募作品の中から栄誉ある「最優秀賞」を頂戴し、大変光栄に思います。
小原地区は秋になると満開の四季桜とイロハモミジの共演で非常に美しい景色が広がります。しかし、10年後この景観が消滅しているかもしれません。全国の地方で社会問題化している過疎化・限界集落の問題。観光資源である四季桜の老齢化。地元の方の声や思いを最優先しながら造園を学んできた長所を生かし、造園で地方創生の実現に必要な取り組みを続けてきました。廃棄処分されるはずの石材に造園資材としての価値を見出し、採石跡地に庭園・公園を施工、新たな観光スポットとして蘇らせ、地元の魅力を市民に伝えました。活動をはじめて2年、地元住民や自治体・地元企業を巻き込みながら地域が活性化しつつあると手ごたえを感じています。今後は観光が一年を通じて利益が上がる仕組みと移住に結び付くこと、緑化による国土保全を行うことを軸に活動していきます。私たちの活動が地方創生のモデルケースとなり、全国の地域振興にもつながるよう、これからも小原地区活性のために頑張ります。愛知県にお立ち寄りの際は、ぜひ豊田市小原地区を訪れてみてください。きっと魅力を発見できると思います。
田井中 咲愛知県立猿投農林高等学校