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SDGs探究AWARDS2024

SDGs探究AWARDS2024
受賞作品

審査員特別賞
(仙田)

「受験において、男女で合格点が違って良いのか?」
~男女の機会不平等とその背景について~

「「受験において、男女で合格点が違って良いのか?」~男女の機会不平等とその背景について~」 安藤 浩誠 法政大学国際高等学校

  • SDGs Goal. 5ジェンダー平等を実現しよう

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受賞者からのコメント

この度は、審査員特別賞という過大なご評価を頂きまして、有難うございます。

高校の授業の中で、構造主義という考え方を学び、当たり前と思っている私たちの固定概念の中に、実は隠れた問題や課題が存在するのではないかと思いました。

古くから存在する構造主義を考え始めた事が、このテーマを考えるスタートになりました。その中で、私としては受験における男女別合格点の違いに疑問を感じ、その背景にある構造を明らかにしたいと思いました。この事は、男女不平等における典型的な構造主義が存在するのではないかと思ったからです。その結果、SDGsにおけるジェンダー平等の課題と繋がり、今回の応募となりました。この考え方の本質を授けて頂いた法政国際高校の先生には感謝を申し上げます。今回の私の課題認識が、少しでもジェンダー平等の推進に繋がるのであれば、これ以上の喜びはありません。

そして、このジェンダー平等に限らず、SDGsのそれぞれの課題は、そもそも誰もが共感する課題です。言い換えれば、あるべき理想的世界の形であると思うのですが、なぜそれが課題として存在し、現実に実現を出来ないのか、逆にまた、どうすれば実現できるのかを、一人一人が自分の問題として考える事がとても大切なのではないかと考えています。その事が、持続可能な世界を作る上での原点ではないかと思います。

安藤 浩誠法政大学国際高等学校

審査員からのコメント

「受験において、男女で合格点が違って良いのか?」という視点から様々な考察や、歴史的背景 男女の合格点が違う事が長い間当たり前(戦後、70年続く)、小学校から男女共学とは、男女が概ね1:1と考えてしまう構造、医学部の入試で、これまで長い間、男子に加点をし、男女比を調整→裁判で違法→女子の医学部への合格率が急上昇などがあり、解決策として「入試結果の情報公開化」受験結果の個別公表→年度によって男女比が違うと設備や施設面(トイレや更衣室等)での過不足が生じる→若年層の選挙での投票率の向上や女性の社会進出を更に促進する施策など視点や考察がとても興味深く、ジェンダー平等とはを考えさせられる内容と探求力で選ばせて頂きました。

※パワーポイント作品は掲載のためPDF化されています。