
SDGs探究AWARDS2024
受賞作品
審査員特別賞
(池田)
郷土料理の継承~存在意義を深めるために~
- SDGs Goal. 11住み続けられるまちづくりを
- SDGs Goal. 12つくる責任 つかう責任
- SDGs Goal. 13気候変動に具体的な対策を
- SDGs Goal. 14海の豊かさを守ろう
- SDGs Goal. 15陸の豊かさも守ろう
審査員からのコメント
本探究のテーマは、郷土料理を扱い、文化伝承に焦点をあてました。自分たちの身近にある文化、特に食文化(けんちん汁)をテーマにしたのは、興味深く、どの地域においても汎用性のあるものだと感じました。また、文化伝承という点で、世界でも同じような問題が起こっているのではないか?という問いは、非常にクリティカルであり、さらにイギリスの現地まで行き、現地でのアンケート調査を実行するなど、その行動力には驚かされます。仮説を立てて、実証する力は、高校生の中でも非常に秀逸であり、今後楽しみにしております。
※パワーポイント作品は掲載のためPDF化されています。
受賞者からのコメント
この度は、数多くの素晴らしい作品の中から特別審査員賞に選んで頂き誠にありがとうございます。また、今回の受賞にあたりご協力いただきました商工会議所や会員、文化庁、100年フードに関わる企業、イギリス留学の関係者、学校の先生方、全ての皆様に心より感謝申し上げます。
自然や人を敬う日本人の精神性と昔の人々の知恵と工夫が時間をかけて生み出した郷土料理はSDGsそのものであり、私たちの存在意義を支える大切な文化です。私たちは文化庁の資料や地元地域での独自調査で「郷土料理は消失危機」を自分ごと化し、日本とイギリスで探究した結果、多忙な現代でも実践・継続しやすい「郷土料理を囲む機会を作る・会話で継承」との方法を見出しました。商工会議所と連携して恵比寿講大祭でけんちん汁を100食配布することにより町の人たちに「郷土料理を囲む機会」を提供し、その中で生まれる会話により「継承」を、アンケート調査により「存在意義の深まり」を確認できました。そして、この時代に一人ひとりが自分の存在意義を深めることの重要性や郷土料理だからこそ目指せる未来、私たちの使命を感じています。今後もこの取組みの充実を図り、SDGsと社会に貢献していきたいです。
郷土料理365田口 真優
田口 悠真開智未来高等学校