
SDGs探究AWARDS2023
受賞作品
審査員特別賞
(保本)
ソバ栽培におけるエンドファイトを活用した
化学肥料の削減に関する研究
- SDGs Goal. 6安全な水とトイレを世界中に
- SDGs Goal. 12つくる責任 つかう責任
- SDGs Goal. 13気候変動に具体的な対策を
- SDGs Goal. 14海の豊かさを守ろう
- SDGs Goal. 15陸の豊かさも守ろう
審査員からのコメント
山形県立村山産業高等学校「エンドファイト研究班」の皆さんの取り組みは、地域の農業課題に深く根ざし、科学的な視点から持続可能な解決策を模索する意義のある活動です。特に、ソバ栽培の収量安定化と化学肥料削減を目指し、微生物「エンドファイト」の活用に加え、学校の敷地内から菌株を単離し、その効果を実際に検証するプロセスや、ドローンを活用した散布方法の検討など、研究活動を農業現場に直接応用しようとする姿勢が素晴らしく、実践的です。この活動がさらに発展し、地域の農業に貢献することを心から期待しています。
※パワーポイント作品は掲載のためPDF化されています。
受賞者からのコメント
この度は審査員特別賞を頂くことができたことを大変光栄に思っています。私達は、日頃の農業学習を通し、環境問題などについて学び、SDGsへの関心を深めるとともに、農業高校であることを活かした環境保全などの探究活動を行ってきました。特に私たちは、地域の特産物であるソバの栽培に着目し、植物共生微生物であるエンドファイトを用いた活動に取り組んできました。この探究活動は、継続研究として取り組んでおり、今年度は、今までの基礎的な研究をベースとした、より実践的な研究である、エンドファイトを野外で、実際のソバ栽培に活用する研究を行いました。様々な試行錯誤の末、野外条件でもエンドファイトの生育促進効果を立証することがわかり、私たちの研究班としても、大きな一歩を踏み出すことができた1年間だったと思います。今後は、野外条件での追試験を行ったり、より実践的な研究を重ね、商品化に向けた活動を視野に入れたりと、今後も前進していきます。そして、農業における化学肥料の使用を減らし、1人でも多くの方々に、この活動を理解していただけるようにPRしていきたいと考えています。最後に、この活動を支えてくださった先生方や地域の皆さんにこの場をお借りして、感謝を述べさせていただきます。活動を支えていただき、ありがとうございました。
エンドファイト研究班武田 凱
石川 篤志
加賀 悠也
高木 彩華
五十嵐 旭人
菊池 健太
鈴木 実那
辻村 怜奏山形県立村山産業高等学校