SDGs探究AWARDS2023
受賞作品
審査員特別賞
(仙田)
中学生が教師を救う!?
―教師の労働問題解決に向けて中学生ができること―
審査員からのコメント
公立学校教諭の36.6%が過労死ラインを超過、先生の負担を減らし、労働時間を短くできないか?
そんな中学生視点でできることを実践した取り組み。「先生がしゃべらないweek」という斬新な取り組みで2分前着席、配布物を生徒が配る等、小さな取り組みを実行。他にできる事はありますか?の質問に①遅刻しない・集会の時に静かにする等の伴走型提案先生や②子供と接する時間はこれ以上減らせない!という熱血先生、③先生の指示に従えという昭和感を感じる先生の回答がリアルでくすっと笑ってしまいました。生徒の対応よりもデスクワークの方が大変であるという先生の回答もなるほど、デスクワークを生徒が減らすのは難しいとしたら、次に何ができるかという探求もあると面白いなと思いました。
受賞者からのコメント
この度は審査員特別賞という素晴らしい賞をいただき大変嬉しく思っています。探究を始めたころはテーマに対する実感もなく、手探りの状態からスタートしましたが、ゼミの先生や探究の係の先生、社会人TAの方々、アクションに協力してくださった先生、生徒たちなどたくさんの協力のおかげでここまでたどり着くことができました。協力してくださった方々には感謝をしてもしきれません。私たちはこの—年間、中学校教師の労働問題について探究を行ってきました。教師の労働環境改革というと、学校側からのアプローチを思い浮かべる人が大多数だと思います。しかし、私たちはこのプロジェクトを通して生徒側から教師の労働問題を解決することができないか、に挑戦しました。私たちのこの探究がこのような賞を頂いたことで、中学生にもできることがあるということを、多くの人々に知ってもらうきっかけになったのではないかと考えています。生徒の皆さんが、この探究を目にして、少しでも中学校教師の方々の労働環境について意識するようになってくれたらと願っています。
探究する集団太田理穂
大西花奈
近藤史桜東京都立大泉高等学校附属中学校