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SDGs探究AWARDS2024

SDGs探究AWARDS2019
受賞作品

学生部門最優秀賞

ファッションとコネクトするモビリティ
~WearRide~

MONO Creator’s Lab 中部大学・豊田工業大学・名古屋工業大学・名城大学

  • SDGs Goal. 11住み続けられるまちづくりを
  • SDGs Goal. 12つくる責任つかう責任

少子高齢化が進む現代において、超小型モビリティは時代の需要に応えることのできるツールとしての可能性を秘めていますが、現在各社で提案されているものは似たようなデザインが多く、オリジナリティに欠け個性がなくなっていく事が懸念されるからです。

「WearRide」シリーズは、個人のライフスタイルやおしゃれに合わせたカスタマイズを可能にします。
WearRideBoxはコーディネートできる箱型モビリティです。
最大大人二人まで乗車可能で、色々なアイテムを貼り付けることが可能です。
外の一面は高輝度LEDパネルになっておりデジタルサイネージとして使用できます。
内部の様子は内蔵カメラの映像がスマートフォンで確認でき、お年寄りや子供のみでの乗車時に安心です。
WearRideSkirtは着せ替えできるスカート型モビリティです。
車椅子形状で座りながら移動します。個性を演出でき、日常生活に溶け込むことができるモビリティです。
WearRideShoesは靴型の履けるモビリティです。
ローラーブレードについた車輪を、スマホで遠隔操作し動かします。
スポーティで爽快なモビリティです。TESフェスティバル−アイデアオリンピックでは優良賞をいただきました。

受賞者からのコメント

この度は最優秀賞を頂戴し大変光栄に思います。誠に有難うございます。このような栄誉を頂戴できると思っておりませんでしたので、受賞のご連絡をいただき唯々驚いております。

このような場を通じて、「ファッションとコネクトするモビリティ~WearRide~」を1人でも多くの方に知っていただけると考えると大変嬉しく思います。

私たちは普段工学を勉強している理系女子大学生です。
WearRideシリーズは、おしゃれに移動できるモビリティがあれば移動がより楽しくなるのではというアイデアから製作が始まりました。
特にWearRide Skirtはプリンセスになれたら楽しいのではという女性ならではの視点かと思います。しかしながら現在はジェンダーの平等が進んできており、スカートは女性だけが履くものという古い固定概念を取り払う必要があります。
WearRide Skirtも女性に限らず様々な方に乗っていただくものでありたい、そう考えPVでは男性にも乗っていただいています。工学もジェンダーに関係なく、様々な角度からの意見で幅のある視点から考えることにより、より新たなアイデアが生まれていくのではないかと考えております。
今後小型モビリティが単なる移動手段としてだけでなく、普遍化意識が強まる現代社会で個性を表現できるものになればという問題提起をさせていただいたつもりです。

しかしながら、今回製作したWearRideはまだ完全ではありません。例えば、スカート型を小さい子供や高齢者の方・車いすの方も簡単に乗れるようにする、シューズ型のスピードコントロールの精度をあげる、など改善を行い、さらに快適な乗り心地、そして応用可能性を求めていきたいと考えております。そしてSDGsや今後のモビリティの在り方についても理解をさらに深めていく所存です。

最後に、今回の応募にあたり多大なるご協力を頂きましたMONO Creator’s Labの皆様に厚く御礼申し上げます。

本当に大変な賞を頂戴し有難うございました。

MONO Creator’s Lab飯塚 叶
安田 理紗
山田 果歩
稲石 有希恵中部大学・豊田工業大学・名古屋工業大学・名城大学

審査員からのコメント

小型モビリティは、少子高齢化の益々進む社会において、非常に活躍する可能性を秘めているが、一般化すると、車と同様デザインが画一化する可能性がある。
本提案は、老若男女が、個人のライフスタイルに合わせた移動をカスタマイズできる事としており、小型モビリティが移動手段としてだけでなく、移動を楽しくさせるという点を検討している。デザインにも個性が必要であると考えた本提案を評価した。