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SDGs探究AWARDS2023

SDGs探究AWARDS2022
受賞作品

学生部門優秀賞

ベナン国ジュグー市における
家庭での廃棄物管理と資源利用の実践

「ベナン国ジュグー市における家庭での廃棄物管理と資源利用の実践」平尾莉夏 京都大学大学院

  • SDGs Goal. 11住み続けられるまちづくりを

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  • ベナン国ジュグー市の皆さんと

受賞者からのコメント

優秀賞に選んでいただき、大変うれしく思っております。

西アフリカ、ベナン共和国でごみ問題の解決を目指した取り組みを始めたきっかけは、JICA海外協力隊としての活動の中で、都市の公衆衛生を維持する難しさに直面したことでした。ベナンを初めアフリカ諸国では、ごみを管理する仕組みが確立されていると言い難い状況にあります。以来、ごみ収集団体の共同設立、および大学院での学びなどを通して、現場の経験と机上の勉強を組み合わせながら課題解決に取り組み続けています。

本作品は修士課程での調査研究に基づくもので、ベナン国ジュグー市のごみの量と流れを把握し、市のごみの管理の実現に向けた課題を検討しています。行政によるごみの管理が確立していない分、日々発生する様々なごみに、人々が主体的に対処していました。本作品の内容は、今後市の政策決定者へ共有し、議論を深めるきっかけにしたいと考えています。

SDGs目標11では、すべての人々の基本的サービスへのアクセスの確保を掲げています。現地の協力者や政策決定者との信頼関係、および科学的な調査研究のための専門知識をさらに培い、アフリカにおける衛生的な生活環境の実現に貢献し続けたいです。

平尾莉夏京都大学大学院

審査員からのコメント

受賞者は、青年海外協力隊として西アフリカのベナン国ジュグー市に2年間勤務され、その後NGOを起業し、ごみ収集活動を継続されている。現地の調査協力者や政策決定者との信頼関係が築かれたことで、ごみ組成調査の結果を市役所に共有し、分別やリサイクル活動について議論も可能となったことは、今後の市政への大きな貢献と言える。ジュグー市を拠点として、アフリカにおける衛生的な生活環境の実現を目指した活動は非常に素晴らしく、他国での調査の実施なども含め、更なる活動を期待している。