SDGs探究Library

SDGs探究AWARDS2023

SDGs探究AWARDS2022
受賞作品

中高生部門最優秀賞

環境に配慮した果実袋の開発
~「バショウ」から始まるサスティナブルな農業~

「環境に配慮した果実袋の開発 ~「バショウ」から始まるサスティナブルな農業~」果樹班 愛媛県立大洲農業高等学校

  • SDGs Goal. 9産業と技術革新の基盤をつくろう
  • SDGs Goal. 11住み続けられるまちづくりを
  • SDGs Goal. 12つくる責任 つかう責任
  • SDGs Goal. 13気候変動に具体的な対策を
  • SDGs Goal. 14海の豊かさを守ろう
  • SDGs Goal. 15陸の豊かさも守ろう

PDFファイルダウンロード 報告会スライド(大洲農業).pdf

受賞者からのコメント

この度は、数多くの作品の中から優秀賞をいただきまして、誠にありがとうございます。生産科学科の果樹班のメンバー全員で喜びを分かち合っているところです。今回の受賞にあたりまして、私たちの研究活動にご協力いただいた愛媛大学や地元企業、農家の皆様、本当にありがとうございました。

さて、私たちの取組は、「地元の基幹品種であるピオーネの着色不良を改善したい」という日々の授業や実習を通した些細なきっかけからスタートしています。先輩方の研究活動を参考にしながら、地域の未利用資源であったバショウを利用した様々な農業用資材の開発に現在も挑戦しています。バショウはバナナ科の植物で愛媛県の南西部にも広く自生しています。その葉は、地域の方々によってお盆の棚飾りとして昔から利用されていますが、時期が終わると廃棄されるものでした。SDGsが国連総会で採択され、2030年の達成年限まで残すところ7年となっています。日本の農業は、担い手不足や従事者の高齢化といった問題だけでなく、温室効果ガスの排出量が総排出量の4分の1を占めている産業でもあるので環境に配慮した持続可能な対応も昨今求められています。

農業高校生として、日頃の気づきや学びを通して、農業の持続的な発展と明るい未来を夢見て今後も活動を継続していきます。

果樹班宇都宮美虹
大久保勇那
川口莉乃
力石侑士
仲田隼人
松平蓮
松浦花奈愛媛県立大洲農業高等学校

審査員からのコメント

温暖化によるブドウの色づきの問題、廃棄されている植物の問題、地域産業である和紙の衰退、プラスチック素材の果実袋の問題を、芭蕉和紙素材で一気に解決する本プラン。すべての課題を同時に解決できるアイデアであること、実験の内容、数値分析、農家の利益やプラスチックの削減量など数値としても結果がしっかり出ている点を高く評価しました。

農業高校では、日々の栽培活動から分析、開発、実験まで、より実践的なことに日々取り組めており、普通科ではなく農業、工業高校、高専といった学校で学ぶ魅力を発信するプランでもあると感じました。中学生の皆さんには、このような活動、学習ができる環境を知っていただきたいです。