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SDGs探究AWARDS2023

SDGs探究AWARDS2023
受賞作品

審査員特別賞
(中西)

江津湖の厄介者を利用する

「江津湖の厄介者を利用する」ウォーターレタス撲滅委員会 熊本学園大学付属中学校

  • SDGs Goal. 13気候変動に具体的な対策を
  • SDGs Goal. 14海の豊かさを守ろう

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受賞者からのコメント

この度は、沢山の素晴らしい作品の中から審査員特別賞に選んでいただきありがとうございます。受賞の報告を頂いた際には、まさか自分たちが賞をいただけるとは思っていなかったのでびっくりして言葉が出ませんでした。

去年の夏休み、私達がいつも部活動で利用している熊本県の江津湖が一面緑色に染まっていた事に非常に驚いたのが私達が活動を始めることになったきっかけです。後ほど調べると、近年全国で繁殖を続けている「ウォーターレタス」だということがわかりました。

熊本が誇る美しい湖を取り戻すために、この問題の解決に向けて活動をしました。私達が最も悩んだ点は、社会からの認知が低いこの問題をいかに広めるかという点です。具体的には、実際に回収活動を行ってみたり、江津湖管理棟の方にインタビューをしたりして、現状に対する僕達の認識を深めました。

そして、インタビューの中で教えて頂いたウォーターレタスをもとに肥料を作る、ということに挑戦しました。何回も失敗しましたが、美しい花を咲かせることに成功しました。

その後、授業参観で同級生とその保護者の方々に「ウォーターレタスの厄介さ」を伝えることができました。ウォーターレタス、という新しい響きの言葉と基本的に使い道のないウォーターレタスの効果的な活用法に関心が集まり、多くの意見や感想を頂くことができました。理想の江津湖にするために4人で様々な意見を出し合い、江津湖だけでなく日本全国に生息しているウォーターレタスの効果的な活用法として広まれば持続可能な社会に近づけると思います。

今回この問題を発信する機会を与えてくださった関係者の方々、そして色々なことに協力してくださった先生方、仲間たちに感謝し、これからもウォーターレタスで作る肥料を広め、日本中の河川をきれいにしたいです。

ウォーターレタス撲滅委員会坂田啓輔
中島広大
采女嵩賀
平峰颯人熊本学園大学付属中学校

審査員からのコメント

まずはボート部の活動拠点である江津湖で異常繁殖し、水質悪化を招いている「ウォーターレタス」を撲滅したい、きれいな江津湖を守りたい、という強い想いから、食用にできない特定外来生物を活用してみようとするアクションを評価しました。今回トライされた肥料以外にも試してもらいたいですし、新たなウォーターレタスの需要を生み出すことができる可能性を感じ、審査員特別賞に推薦しました。これからもっと探究を続けて、周りの大人たちも大いに活用しながら社会課題の解決にトライしていただきたいです。