SDGs探究AWARDS 2019

審査員総評

近畿大学 総合社会学部 講師 保本 正芳 先生

近畿大学 総合社会学部 講師
保本 正芳 先生

『SDGs 探究 AWARDS』にエントリーしてくださった皆さん、誠に有難うございました。初回にも関わらず、沢山のチームや個人からのエントリーが有ったこと、非常に嬉しく思っております。

作品の中には、企業と一緒に製品を開発しているものもあり、世界の問題に向き合い、しっかりと探究されている様子が伺えました。残念ながら、優秀作品として選ばれなかったチームの作品も、素晴らしいものばかりで、レベルの高さに驚いています。

SDGsに掲げられる目標は、そう簡単には達成できませんが、ぜひ今後も「Think globally.Act Locally.」を合言葉として、自分達の足元からSDGsについて考え、行動し、周りの人々にもSDGsを広めて欲しいと思います。一方で、世界の様々な問題に対して、人それぞれの感じ方は異なります。自分の考えだけが良い訳ではありません。SDGsを考える時は独善的にならないことも大事です。

性別、年齢、国籍、人種、民族、宗教、障がいの有無など様々な違い認め合い、共に活かし合う「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性を受容し、活用すること)」を進めることが、「持続可能な社会」を構築するための根底となります。これからの社会(時代)を作るのは、皆さんです。新たな社会に向けて、皆さんの一人一人が最大限の力を発揮し、協力し合って頑張って欲しいと思います。皆さんの今後の活躍を期待しています。

株式会社ツナグラボ 代表取締役 中西 將之 先生

株式会社ツナグラボ 代表取締役
中西 將之 先生

まずは、数多くのエントリーを頂いたこと、感謝申し上げます。みなさんのエントリー、それがもうすでに「アクション」の第一歩です。

いま、企業がSDGsを推進する上での大切な考え方として「SDGコンパス」というものがあります。「1. SDGsの理解 → 2. 優先課題の決定 → 3. 目標の設定 → 4. 経営への組み込み → 5. 報告とコミュニケーション」という順番で、5が終われば2に戻って繰り返し、持続可能な開発目標を目指していくというものです。SDGs探究ワークブックでは「1. 調べる → 2. 関連付ける → 3. 話し合い → 4. 深掘り → 5. 対話・まとめ → 6. 表現する」という「自分ごと」にするステップをご紹介しています。みなさんは、少しでもSDGsのことを知り、「自分ごと」にすることができましたでしょうか。

たくさんの作品を拝見し、“SDGsのゴールをどれだけ意識できたか”“ 課題の設定ができていたか”“データなどは複数のソースから客観的に分析できていたか”“他人事ではなく自分ごとにできたか”“周りを巻き込んだ具体的かつ継続的なアクションを起こしていたか”という観点で賞を選びました。凄く作品レベルが高いもの、実験やフィールドワークを重ねたものなど、素晴らしい作品もたくさんありましたので、賞を選ぶことにとても悩みました。

SDGsの一つ一つのゴールは「社会課題」といわれる、「正解のない問題」です。遠くの国のことを調べ、身近な人を想い、「誰を、どのように笑顔にしたいか」ということをさらに探究していってもらいたいです。身の回りの人を幸せにすることで、遠くの世界の人も幸せにすることもできるし、旅をして、旅先の人と対話し、インターネットなどのテクノロジーを活用し、これからもどんどん「探究」を続けていっていただけたらと思います。

香里ヌヴェール学院 中学校・高等学校校長 池田 靖章 先生

香里ヌヴェール学院中学校・高等学校校長
池田 靖章 先生

SDGs探究AWARDSにたくさんの応募頂き、ありがとうございました。

エントリー総数945点の中で、数点を選ぶのは本当に難しかったです。難しさと同時に皆さんが日常的に探究活動を行い、誰かのために想いを馳せながら行動する姿は、驚きと同時に「日本もまだ捨てたもんじゃない!こんな素敵な中高生がいるじゃないか!」と再認識させられました。また、探究学習のベースである自分ゴト化がどのエントリー作品にも垣間見え、中高の先生方や探究学習への指導的立場の方々の想いに触れることができて非常に嬉しかったです。

内容に関して、エントリー作品からたくさんの素敵な取り組みを見させて頂きましたが、自身が考えたプランについて、これからアクションをスタートさせるものが多かった中、すでにアクションが始まっている作品には、大小こそあれ、目を引かれるものがありました。最優秀賞・優秀賞に選ばれた作品は、その中でも特出すべきアクションを起こしているものになりました。テーマに関して、社会的に、世界的にインパクトのあるものを選んでいて、中高生の視点としてはすばらしく感銘を受けました。私が特に感じたことは、大切なことは行動であり、理屈じゃないという中高生の等身大のメッセージです。本当に皆さん、すばらしい活動を紹介してくれてありがとう。

現在、我々を含め新型感染症により苦しめられている人々が世界にたくさんいます。その苦しみから解放させるため、創薬や臨床実験を行う人たちやさまざまな問題解決に奔走する人たちがいます。世界が平和を取り戻すことを祈るとともに、私たちも行動していきます。来年度もエントリーお待ちしております。

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